ボランティア事業の“社長”が、何人誕生するか?



坂:お金の話ですが、先日お話をうかがった時に、先生が神戸のボランティア活動をしていた人たちの中で、プロとして何人社長が出てくれるか、とおっしゃっていました。僕も国連で少しずつ仕事を始めて感じていたのは、ボランティアというと一般的にはタダ働きという意識があるけれど、そうじゃないんじゃないかと。

たとえば、NGOもちゃんと事業的な採算性を持っていたり、あるいはUNHCRと契約関係を持ち、きちんとお金をもらって仕事をしている。それからNGO同士でも自分たちの領域の拡大をはかって競争しながら、仕事を取ってきている。そこで、事業的なセンスということをちゃんと考えていかないと、ボランティア活動が長続きしないのでは、思っていたわけです。

しかし、一方、ボランティアでお金を稼ぐということはよくないんじゃないか、ということがなんとなくありました。

先生は、儲けたら儲けて、それをまたボランティア活動資金として使うようにして、ということをはっきり言われた。そこで1つふっきれたわけです。


菅波:お金は大切ですよね。プロフィットオーガナイゼーション(PO)とノンプロフィットオーガナイゼーション(NPO)があって、NGOもNPOに入ります。

POとNPOの違いは2つしかないんです。1つはPOでは上がったプロフィット(利益)が個人に還元される。たとえば、企業でいえば株主に還元されるというのと同じシステムで、それが最大の目的です。

NPOというのは、上がった利益が社会に還元される、それが最大の意味です。たとえばVANが成立し、ある企業の社員が1年間のボランティア休暇をとり、タダで働かしてくれといって活動するのは、別に全然構わない。そこで働く人がお金をもらうかもらわないかは基本的には問題ではないわけです。

ただ、組織として収益が上がったら収益はどうなるかということが1つと、2つめが、その組織が基本的に倒産ということがあるのかないのか、ということだ思うんです。


- 戻る -